私とフランス料理⑤  実習

朝、暗いうちに家を出て息子を学校へ送り届け、料理学校を終えるのは夕方6時過ぎでした。帰宅しながらスーパーで買い物をしてそれから夕食を作るというパターンが日課でした。それまで専業主婦でしたから、こんなに忙しく過ごすことはありませんでした。学校で毎日頂く美味しいフルコースのフランス料理も2週間もすると胃がおもくなり後は苦痛でさえありました。そんなある日、お菓子の実習でキャラメルソースを作って火傷をしたときのこと、イタリア人のアシスタントがア、チ、チと云っている私に気がつき急いで持ってきたのはなんとバナナ!イタリアでは火傷のときはこうするんだよと私の手首にバナナの皮を巻いてくれました。えーそれは違うんじゃないのー!やめてーと思いながらも親切にしてくれた彼に悪いと思い、そのまま実習をしました。又あるときは厨房で転んで意識を失ったり、昼休みに出かけ先で疲労困憊してめまいがして倒れたりとその時40歳を越えていた私はなんとしても試験に受からなくてはもう2度とチャンスはないと毎日が真剣勝負でした。なぜか6週間で終わるはずの日程が2ヶ月以上にも伸びてしまいました。試験の1週間前にデザートとメインの試験の料理名が習った料理の中から20種類選ばれ発表されました。どの料理も全く自信もありませんでしたが、帰宅してからも毎晩お菓子だけは一通り復習することにしました。そしていよいよ卒業試験が目の前に迫ってきました。
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by vanve1013 | 2007-03-06 23:36 | 日記